
長月橋とは、横浜市北部に位置し、東名高速を跨ぐ数多の橋のうちの一つである。
この長月橋とその周辺の風景には、歴史の縮図が描かれ、変わりゆくもの、変わらぬものが併存した、横浜市内では稀有な場所である。
変わりゆくもの、それは都市化。高度経済成長に象徴されるその波は、容赦なく風景をのみ込み、近代化をもたらし、我々の生活に潤いを与えることとなった。
一方、変わらぬもの、それは黎明期から現在に至るまで、永劫不変の豊かな自然。「田舎」と揶揄された時代は終焉をむかえ、経済発展とは別のベクトルで、我々に潤いを与える。
大都市においては相反するこれらのものを、長月橋周辺は兼ね備える。
そんな「両立」を保つ長月橋周辺だが、その器用さとは裏腹に、近代化の「光」と、残った自然の「陰」というコントラストが、悲壮感、哀愁を漂わせる。
このページは、長月橋をはじめとした、ペーソスの中から溢れ出る、情感染みた「風景」を取り上げています。